• 先史・古代館 新石器
    新石器

    展示室の紹介

      • 新石器室では、氷河期が終わり、変化した環境に適応しながら定着生活を始めた新石器時代の人々の暮らしぶりが窺えます。新石器時代が始まる約1万年前の人類は、地球の気温上昇によって水が陸地に流入され、海水資源を積極的に利用できるようになります。出土した釣り針をはじめとする様々な漁具から当時の漁労生活を推定でき、鉄板・葦石・鍬・鎌などの石器から当代人々の生計と経済活動の方法が分かります。ここでは時期と地域によって様々に作られた土器を比較し、装飾品や土偶のような芸術品などから新石器人の精神世界が窺えることでしょう。
      • 新石器時代には様々な動植物資源を効率的に運搬、保管、調理のための土器製作が始まり、新しい道具製作技術も登場しました。 新石器時代の遺跡は主に水と資源を簡単に手に入れる川辺や海辺、陸地から近い島地域に集中していますが、これより当時の人々は川辺や海辺に穴蔵を建てて暮らしながら漁や狩り、植物採集で食べ物を探していたと考えられます。新石器時代には家畜が飼われ、初歩的な農耕も始まりました。また、日本列島、中国東北地域、ロシア沿海州などの周辺地域と活発に交流しています。