貝輪
貝輪は、韓半島でよくみられる新石器時代の装身具です。主に東北地域と南海岸地域でみつかります。材料はベンケイガイ、アカガイ、イシガイ、ハイガイなどの殻ですが、最も多いのはベンケイガイの製品です。貝殻の頂部を割り、縁を残して内部をけずって作ります。多くは楕円形をなし、輪の直径は約4~7cmです。釜山・東三洞(プサン・トンサムドン)遺跡をはじめ、各地の新石器時代遺跡から出土していますが、特に麗水・安島(ヨス・アンド)貝塚からは、手首に4つの貝輪をはめた成人女性の骨がみつかっています。