隆起文土器

土器の表面に粘土帯をつけたり、表面を指先でつまんで様々な文様をほどこしたりする隆起文がほどこされた土器です。韓国の隆起文土器は、主に東海岸と南海岸地域でみつかっています。紀元前6000年ごろ~紀元前3500年ごろのものと考えられています。展示品は、三角形の文様が胴部の中央まで続いており、文様の内と外に突帯がほどこされています。三角形を集線文によって形づくる技法は、新石器時代の南海岸地域の土器にみられる特徴で、日本列島の縄文土器にも影響を及ぼしました。

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