• 中世・近世館 朝鮮2
    朝鮮2

    展示室の紹介

      • 16世紀の士林の成長と儒教の社会化
      • 統治体制の整備が完了した15世紀末の世祖(在位1455-1468)の際、功績を立てた勲旧大臣の勢力がさらに高まりました。彼らを牽制するため、成宗(在位1469-1494)は性理学と倫理規範を重視する士林を登用しました。 主に言論職に就いた士林は、訓求派と対立の上退きますが、中宗(在位1506-1544)の時再び政界に登場し、社会全般に変化をもたらします。士林は君主も臣下のように「治人」のための「修己」に努力すべきだと主張しましたが、これは君主の絶対権を否定するものです。一方では、大義と名分を掲げ、世論を活用した士林政治は次第に定着していきました。宣祖(在位1567-1608)の即位後には、学問と政治に対する見解によって群れをなして討論する朋党政治が展開されます。