『楞厳経』の諺解を印刷したハングル活字

世祖(セジョ)の7(1461)年に刊行された『楞厳経諺解』に用いられたハングル活字です。この活字が作られた時期は、乙亥字が鋳造された世祖元年(1455)と、『楞厳経諺解』を印刷した世祖7年の間と推定されます。活字の裏面が平らなものが多く、活字の形態と字体が朝鮮時代末期とは異なります。現存する朝鮮時代の活字のうち最古のものです。『楞厳経』は「大悟を成就して仏になるために菩薩が行うべき修行法を説いた経」で、「諺解」とは、漢文をハングルで解説することを指します。