銀製鍍金托盞
  • 年代

    高麗

  • 材料

    金屬 - 銀製

  • 寸法

    高12.3

  • 指定文化財

    1899

  • 番号

    徳寿 130

銀の地に、鍍金を施し盞の支えが付く高麗時代の盞型式の托盞である。全体的にみて押出、陽刻などの多様な技法が用いられており、優れた細工技術が窺える。
盞は六つの花弁模様で、水盤形の脚部の上に取り付けられる。脚部の底部には広くて高い脚部がついており、端には帯のような彫金が施されている。
盞の脚部の横には広がった花弁文の花房が線で陰刻されている。脚部の中央の上には半円形の出っ張りが高く突き出ており、この表面は八面に区画されており、つぼみが押出されて陽刻されている。
出っ張りの上にある盞は脚部が付いており、盞は六つの花弁文で面を区分し、牡丹文が陰刻されている。盞台の脚部の下段、盞の口縁と内側の底部には銀板を彫っており、端を巻いて折り重ねたような文様が認められる。