重要
タルハンアリ(白磁大壷)
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 指定文化財

    1437

  • 番号

    受付 702

白磁は粉青沙器とともに、朝鮮を代表する陶磁器である。粉青沙器は比較的短い期間の間に作られたが、白磁は朝鮮時代の全体にわたって制作・使用された。儒教の理念を現実世界に実現させようとした朝鮮王室と両班の思想と生活において、装飾を抑えた白磁の純粋な美しさはもっとも相応しいものだった。したがって王室や中央官庁で使われる白磁を制作するための専門の官庁である司饔院(サオンウォン)および京畿道(キョンギド)・広州(クァンジュ)の制作所、分院が設置された。

朝鮮時代を代表する陶磁器の一つ。タルハンアリとは月壷という意味であり、望月のように丸く、大きいという意味で名付けられた。柔らかくゆったりとした曲線、堂々たるボリューム感が落ち着いた雰囲気を漂わせる。このような形のものは17世紀に多く作られた。

一度に作るには大きすぎるので、上部と下部を別に制作してくっつけた。中央の部分をよく見てみると、接続させた痕跡が見える。