重要
皇福寺跡三重の石塔から出土した純金製弥勒如来立像
- 年代
統一新羅
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出土地点
慶州市
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材料
金屬 - 金製
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寸法
高さ 14.0cm
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指定文化財
80
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番号
本館 14753
1942年、慶州市(キョンジュシ)・九黄洞(クファンドン)・皇福寺跡の三重の石塔を解体・復元した際、神龍2年(706)という字が刻まれた金銅舎利箱が発見された。この舎利箱には純金の仏像2体、銀製足付皿などが入っていた。舎利箱に刻まれた銘文によると、神文王(シンムンワン)が崩御した後の692年、その業績を讃え、孝昭王が神文王碑と三重の石塔を建てた。その後、孝昭王(ヒョソワン)もまた崩御すると、706年、聖徳王が二人の王の冥福を祈り、石塔の中に舎利と純金製の阿弥陀像1体、「無垢浄光大陀羅尼経」1巻を安置したと記されている。「無垢浄光大陀羅尼経」は塔の中で腐食してしまい、現在は伝わっていない。したがって、阿弥陀如来坐像は706年に作られたものであり、より古いものに見える立像は692年、塔を建てた時に安置されたものと見える。
阿弥陀如来坐像は立像に比べると、威厳に満ちた理想的な表情をしており、小さく写実的に表現された手、立体感のある服のしわなどは、当時としては新しい唐の彫刻様式が反映されていると考えられる。この仏像が作られた時も金は貴重だったのか、体は純金であるが、光背と台座は青銅に金メッキの処理が施されている。