金製太環耳飾
- 年代
高句麗
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出土地点
高陽市
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材料
金屬 - 金製
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寸法
全長6.0
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番号
本館 13555
ソウル市広津区陵洞から出土した。遊環と垂下飾に、金板をはりつけてしきりをつくり、そのまわりに金粒をつけて、忍冬文と五葉の花文を表現した。主環は太環式で、高句麗の耳飾の中でもっとも華麗である。
主環の下につく遊環と空球体からなる中間飾、そして円錐形の垂下飾を鑞付で連結して固定した、典型的な高句麗の耳飾である。
忠清北道清原郡上鳳里からも、これと類似した耳飾が発見されたが、これは、高句麗が中原地域を支配する時にもたらされたものと推定されている。
この耳飾が出土した陵洞一帯は、5~6世紀頃の高句麗の南進と関連した南平壌があったところ推定される地域で、この耳飾も、高句麗が漢江流域を支配しているときにもたらされたものと推定される。