咸通六年銘金鼓
- 年代
新羅
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材料
金屬 - 銅合金製
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寸法
直径32.8
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指定文化財
1907
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番号
本館 8616
金鼓は、寺で大衆を呼び集める時に何度も叩いて使う道具である。鉄太鼓ともいい、薄太鼓または銅鑼と同じ形態である。この金鼓は新羅時代に製作され、現存する金鼓の中ではもっとも古いもので、また、現存する唯一の作品である。大きくはないが適切な比例と簡単な同心円文様で荘重さと格調さを感じさせる。
片方は、何度も叩いて平たくし、もう一方は中が空洞になっており、環が取り付けられており、吊るすことができるように考案されている。表面にはいくつかの列の同心円を施しているが、同心円が若干変化をもって配列されているのみで、他の装飾はない。
側面には中心に太い列を作り、左右を区分している。側面の片方に「咸通陸歳乙酉」という文言が記録されていることから製作年代は865(新羅景文王5)年であることがわかる。