青銅塔
  • 年代

    高麗

  • 材料

    金屬 - 銅合金製

  • 番号

    本館 376

四角形をいくつかの層で積み重ねた方形多層楼閣形態の青銅小塔は、高麗時代に特に多く製作され、現在まで残っている。建物内に安置された仏教用具として使用されたものと推定される。
この青銅の小塔は基壇部(塔身を載せる基礎)と九層の塔の胴体が線のように細く刻まれた模様からなり、屋根の形も模倣されている。基壇部から塔の胴部までに至る階段両横には仁王像(守護神の中の一つで金剛力土ともいい、門を守る守門将の役割を行う)があり、一層には、板材や銅板に刻まれた板仏形態の如来坐像と金剛力士が左右を守っている。