奉使朝鮮唱和詩巻
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    紙 - その他

  • 寸法

    1600x33

  • 指定文化財

    1404

  • 番号

    新收 14149

  1450年(世宗32年)、明の景帝の即位を知らせるために朝鮮に派遣された頒登極詔使である倪謙が集賢殿学士である鄭麟趾らと交わした詩35編を集めたもので、巻物状に保管できるようになっている。
 倪謙が詩文を交わした人物は遠接使である鄭麟趾以外に、成三問、申叔舟らがいる。詩巻の冒頭には文淵閣の官吏である王叔安が篆書体で書いた“奉使朝鮮唱和詩冊”という題目の文がある。
 このような倪謙の使臣派遣を始まりとして、明の使臣と朝鮮官吏の間に詩文を交わすことが慣例となった。当時の朝鮮の学者と明使との文学的交流の様相をうかがうことができる。