新纘一切経源品次録卷二十
  • 年代

    高麗

  • 材料

    紙 - 楮紙

  • 寸法

    28.5x1664.6

  • 指定文化財

    245

  • 番号

    新收 13697

1011年(高麗顕宗2年)から1090年(宣宗7年)までの80年にかけて刊行された高麗大蔵経初雕本の1巻である。新纘一切経源品次録は本来、唐の従梵が貞元釈教大蔵録をもとに様々な経典を対照して経典の名称、翻訳者、巻帙などを記録し、30巻にまとめたものである。
 この所藏品は木版本で楮の紙に印刷し、巻物状になっている。刊行当時の紺色の表紙と金粉がそのまま残っている。
 本来は945年に唐の恒安が編んだ『続貞元釈教録』に載せられたものを導入、刊行し、初雕大蔵経に編入したものであるが、蒙古軍の侵入時守其法師が再雕大蔵経を刊行する時に除外させ、『高麗国新雕大蔵校正別録』30巻に代置した。したがって、この所藏品は初雕本でだけみることができる非常に貴重な資料である。