重要
「延嘉七年」銘金銅仏立像
  • 年代

    高句麗

  • 出土地点

    宜寧郡

  • 材料

    金屬 - 金銅製

  • 寸法

    高さ 16.2cm

  • 指定文化財

    119

  • 番号

    新收 853

制作年代が明確な、わが国最古の仏像である。1963年、慶南(キョンナム)・宜寧(ウィリョン)において光背、仏像、台座がほぼ完全な形で発見された。仏像が制作された高句麗ではなく、新羅の領域から出土したため、出土地がすなわち制作地ではないことを示す具体例となった。

光背の裏には制作年代、制作地、製作者、制作理由などが書かれており、古代の仏像を研究する上で非常に重要な史料である。延嘉7(539)、高麗国(高句麗のこと)の楽良東寺が流布させた千仏の一つであり、その29番目の仏像だという内容が刻まれている。

分厚い法衣がひれのように左右に伸びた裾、細長い顔は中国・北魏(386~534)の仏像の影響と見えるが、かすかな微笑み、ボリュームのある法衣、分厚い台座、ダイナミックな力が感じられる炎の形の光背は、高句麗仏像の特徴である。