白磁象嵌蓮唐草文鉢
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 指定文化財

    175

  • 番号

    東垣 887

『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図56

口緑部が適当に広がっていて、側面は曲面をなし端正な高台に至る朝鮮時代初期の特徴をよく見せてくれる鉢だ。
内側には粉青沙器に多く見られるくねくねした唐草文を廻らせ、外側には花弁が上下を向いている蓮花を四個所に交互に施して、唐草文とつながるようにした。
釉薬は黄色がかった白色で比較的薄くかけられ、柔らかな質感を見せている。ところどころに均等に細かくひび割れた貫入も見られる。高台は端正に削ったが、畳付に黒や白の砂が固まっていることから見て、釉薬を塗るときに割れた部分を考慮したようだ。