白磁鉄絵草文角杯
- 年代
朝鮮
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材料
陶磁器 - 白磁
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指定文化財
1061
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番号
東垣 51
『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図62
本来は獣の角の中をくり抜いて杯として使用するものを角杯と言うが、角杯を模って作った土器、陶器、金属器等も全て角杯と称する。韓国では三国時代以後に少量制作されたが、このように白磁で作った角杯は非常に稀だ。
全体的な形は牛の角の形をしていて、口緑部は内側に巻かれているように処理した。文様は尖った先の部分からほとんど半分以上まで施したが、口に向かって草文のように見える文様を施した。
釉薬は黄色を帯びた灰白色で、比較的厚くかけられていて半透明だ。口緑部を見ると釉薬を拭き取って胎土があらわれているが、このことから焼くときに口緑部を下にして焼いたことが分かる。