青磁陽刻雲龍文瓶
  • 年代

  • 出土地点

    新安郡

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高29.2、口径7、底径8.6

  • 番号

    新安 996

口縁は喇叭状にひろがっており、細長い頸を経て胴に至ると少々膨らんだ球形になっている。下には平たく低い高台が付けられている。
中国では、これを玉壷春瓶と呼んでいる。頸の中間部分に三重線を陽刻でめぐらせ、胴には雲に囲まれた龍文様を巻き付けるように表われている。その下には波状文を配置した。光沢のある緑色釉薬が厚く施されているが、畳付には釉薬が施されていない。
典型的な元代の龍泉窯の青磁であると推測される。類似した形態の瓶が、中国の北京にある元代の墓地と龍泉市道太郷の龔村で、1518年(明 正徳 戊寅)に墓地から出土した。