青谷寺青銅銀入糸香垸
- 年代
朝鮮
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材料
金屬 - 銅合金製
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寸法
高39
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番号
徳寿 3103
高麗時代の香炉の一般的な形式を受け継いだ朝鮮初期の香垸である。腕状の炉身には、六箇所に二列の同心円をめぐらし、その内側に梵字で一字ずつ書く。円の周囲には如意頭文を施し、余白には銀で華麗な唐草文を入糸している。
口縁部の上面には蓮花唐草文が装飾されている。脚部の下側には文様がなく、その上の一段に雷文が、大きな半円形支柱には宝相唐草文が装飾されている。脚部の柱には、蓮弁文様を銀で入糸して装飾している。その上には如意頭文を施す。
全般的な形態は多少、肉厚であるが、入糸技法は高麗時代より継承され、さらに精巧かつ華麗である。口縁部の裏面に刻まれた文句から1397(洪武30)年に製作されたことがわかる。