石製花形墓誌銘
- 年代
高麗
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出土地点
開城付近
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材料
石
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寸法
高2.7 直径21.5
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番号
徳寿 2580
花弁形の墓誌である。墓誌の主人は“楽浪金氏女父戸長智源”と刻まれていることからみて、高麗時代の地方郷吏である智源という人物の娘であることがわかる。
高麗時代の戸長はその地方で最も地位の高い郷吏として、朝鮮時代と異なりその社会経済的地位が高く、地方官が派遣されないところでは事実上の統治を担当した。一介の戸長の墓誌銘がこのように美しくつくられたことも、そのような側面で理解できる。特に、この墓誌銘は底面の周囲にも花弁のような輪郭線を刻んでいることが特徴である。