重要
高達寺址双獅子石灯籠
- 年代
高麗
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出土地点
驪州郡
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材料
石 - 花崗岩
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寸法
高さ3m
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指定文化財
282
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番号
新收 18239
仏教寺院の石灯籠は境内を明るくするという実用的な機能の他に、仏法により世界を照らし、釈迦尊に供養するという象徴的な意味を持つ。主に寺院の仏殿の前に設けられ、儀礼にも使われた。
高達寺址双獅子石灯籠は京畿道・驪州郡・北内面・上橋里の高達寺跡に建っている。高達寺は新羅末期から高麗初期にわたって繁盛し、10世紀に国師を務め、高麗王室の尊敬を集めていた璨幽(チャニュ、869~958)の活躍により、高麗3大禅院の一つである高達院として名を馳せた。
高達寺址石灯籠は長い竿石の上に火袋を設けた韓国の一般的な石灯籠とは異なり、二頭の獅子が火袋を支える独特な形をしている。このような形式は統一新羅時代にはじめて登場し、ほとんど獅子が立って火袋を支えているが、高達寺址の石灯籠は二頭の獅子が腹ばいになった形をしている。これはつまり、従来の統一新羅時代の双獅子石灯籠の伝統を受け継ぎながら、安定感を感じさせる新しい構造と形式に生まれ変わったことを示している。