重要
朝鮮開国の2年前に作成された朝鮮太祖李成桂の戸籍
- 年代
高麗
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材料
紙 - 楮紙
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寸法
55.7x386
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指定文化財
131
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番号
新收 6267
この戸籍は高麗時代の恭讓王2年(1390)、つまり朝鮮の開国の直前に李成桂(イ・ソンゲ)の故郷である咸鏡道・和寧(現咸鏡南道・永興)で作成された。朝鮮太祖の李成桂(1335-1408、在位1392-1398)が生まれた永興に建てられた祠堂の濬源殿に代々保管されたが、日本の植民地時代にソウルに移された。
戸籍の内容は三つに大別できる。第一に、李成桂の家族と、恭讓王2年(1390)12月、東面・徳興部の事審官であった李成桂に下賜された奴隷約20人の戸籍台帳である。第二に、戸籍作成の経緯や作成の指針に関する内容である。第三に、李成桂との関連が確認できない、開城に居住していたと推定される約30戸の戸籍台帳である。
高麗時代には両班が3年に一度戸籍2本を作成し、一つは官庁に、一つは本人が保管することになっていた。この戸籍は李成桂本人の保管本だと考えられる。中には李成桂の官職、子女、兄弟、奴隷、土地などについて収録されている。