鳳首形ガラス瓶

皇南大塚南墳から出土した薄緑色のガラス瓶は、口縁部が鳥のくちばしのように外に広がっており、口縁部から細い頸部までコバルト色のガラスの線が10本ほど平行にめぐらされています。取っ手には金糸が巻かれており、割れた部分に金糸をまきつけて補修したものと思われます。同作品は、ローマングラスで、中央アジアのステップ地帯を経由して、韓国にもたらされたものと推定されます。