有莖尖頭器

有莖尖頭器
有莖尖頭器は、後期旧石器時代に、石刃技法の出現と共に登場しました。根元の厚い部分は茎部といい、両端をギザギザにしたり、細長く削ったりして、柄に取りつけやすくしています。薄い部分は、とがらせて刃として使用しました。茎部の長さは5~10cmほどで、長い柄に取りつけ、槍のように投げて使ったものと考えられます。このような投てき用の道具は、人類が自然環境の変化に適応する上で重要であり、その発展は、人類の生存にも大きな影響を及ぼしました。