農耕文青銅器
青銅器時代の農作業の場面を生き生きと表現した青銅器です。前面には2つに分かれた木の先に、鳥が1羽ずつとまっている姿が表現されており、韓国の伝統的なソッテ(鳥竿)信仰を連想させます。裏面の右側には、頭上に長い羽毛のようなものをさし、タビ(踏み鋤)で畑を耕す男性と、鍬を振りあげた人物が、左には壷に何かを入れている人物が表現されています。豊作への人々の切実な願いが表現されており、農耕にかかわる祭祀に用いられたものと考えられます。