毘盧遮那仏

毘盧遮那仏は、仏教の真理を象徴する仏です。統一新羅の人々は「智拳印」という印を結んだ毘盧遮那仏像を製作しました。智拳印とは、左手の人差し指を立て、その指を右手で握った形の印です。右手は仏の世界、左手は人間世界をあらわし、仏が衆生と一つになって衆生の煩悩を滅し、仏の知恵を得させるという意味です。韓国では、毘盧遮那仏が統一新羅時代に多く製作されました。精巧な表現技法から、統一新羅時代の後期にあたる9世紀の作品と考えられます。

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