聖觀音懸佛
青銅の丸い板に厚い浮彫技法により銅の仏像を付け、上方の両側には獅子文様の金属の環を付けて吊るせるようにした懸仏である。中央には蓮華座に座っている仏像があり、頭部の後ろには蔓文様の丸い光を描いた彫刻が施されている。仏像の左右には花瓶が対称的に配置されており、仏像の頭上には天蓋が取り付けられてた痕跡が‘ある。神の宿る鏡に仏像を表現した懸仏は、神仏習合(日本の固有信仰と仏教が融合した信仰)を代表する遺物で、日本人は寺院や神社に懸仏を祀って崇拝した。
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