鷄口吹墨花甁
日本で作られた独特な形の花瓶です。12角形の胴に首が長く、口は鶏の頭のように作られています。足からはっきりと角度のついた形に上がってきて、上部からは徐々に角度が緩やかになり、円形に近い形になりました。鶏の体のように見える細口の曲線は、鶏の尾の形をした取っ手へ自然につながります。柄を入れずに透明で淡白な色彩の白磁ですが、首部分には噴射機で青色顔料を振りかけ、ほのかに色と文様が広がっていくような効果を与えました。