鎭墓獸頭部

トルファンのアスターナ古墓群から出土した鎮墓獣の頭部です。鎮墓獣とは、墓の入口に置かれ、邪気がはらうのを防ぐ縁起のよい想像の動物のことです。唐代の墓には、墓室の入口に一対の鎮墓獣が置かれ、一頭は人の顔、もう一頭は獣の顔をもつのが一般的です。同作品は、人の顔をもった鎮墓獣で、頭上には角の折れた跡が残っており、本来は角がついた冑をかぶっていたものと考えられます。

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