釈迦牟尼仏霊鷲山説法会
- 年代
朝鮮
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材料
糸織 - 絹
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寸法
300.0x232.0
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番号
徳寿 3969
霊山会上図は、すでに死を迎えた亡者が、冥府で救済された自身の霊魂が釈迦の教えを聴き、再び浄土に生まれることを切実に願う様子を表している。また、生きている人々は、霊山会上図が奉安された現世の道場が霊鷲山の釈迦浄土になり、悟りに至ることを夢見た。気高く、尊貴な存在がいる所には、ここが天上の世界であることを教える瑞祥の雲がかかっている。
朝鮮後期には、霊山会上に集まった数多くの眷属の中で代表的な仏菩薩を“霊山会上仏菩薩”と定義した。霊山教主の釈迦牟尼仏が中央に位置し、釈迦の説法が真理であることを称賛した多宝仏と、霊魂を極楽へ導く阿弥陀仏が雲の上に姿を現す。ここに、文殊菩薩、普賢菩薩、観音菩薩、勢至菩薩をあわせて、霊山会上仏菩薩と呼ばれた。
この霊山会上図は1749年に海南の大興寺に奉安された。