青磁貼花注子
- 年代
唐
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材料
陶磁器 - 青磁
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寸法
高19.6、径17.7
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番号
徳寿 5160
長沙窯は、唐代の岳州窯を継承しこれを発展させ、後に白磁に彩色をする釉下彩絵工芸に大きな影響を与えた。産品は国内だけでなく、国外にも輸出された。ある器形と文様は、西アジア風で、注文生産されたと伝えられている。今まで長沙窯が発見された所は、江蘇揚州、浙江寧波、または広東、広東、山西、広西、河南、韓国、日本、フィリピン、タイ、イラン、イラクなどである。
この遺物は軟質の胎土を使用した青磁だが、長沙窯としてよく知られている注子である。短い口と頸、豊かな腹部、小ぶりの把手、広い底を持った形態である。把手と耳に二条の切り込まれた溝がある。
青褐色の釉薬が施されており、注口の下と両側の二つの耳の下に貼花人物文が装飾され、赤褐釉が周辺に被せられている。